公益財団法人那須塩原市農業公社

公益財団法人那須塩原市農業公社

事業内容:就農支援

場所:栃木県那須塩原市

  • コロナ対策実施中
  • 短期

\都心からのアクセス良好/自然豊かな那須塩原市で旬な品目の農業体験をしてみませんか?多品目のチャレンジが可能です!

冷涼な気候の豊かな自然の中にあり、東京、仙台等の大型都市との交通の便にも優れた”ちょうどいい田舎”の那須塩原で農業体験をしてみませんか?基礎的な技術の習得や農業で生計を立てていけるかの判断に向けて、経験豊富な先輩農家の下でプロの農作業が体験できます。

インターンシッププログラム詳細

チャレンジファーマー事業 インターンシップコース

インターン実施期間
4月〜3月:2024年4月1日~2025年3月31日の中で2日間
エントリー締切
特になし(期間終了まで随時募集)
募集人数
若干名
体験できる業種
畑作

◆開催日
実施期間内で、申込者の希望と受入先農家の日程を調整の上、決定いたします。

◆対象作物と期間
アスパラ 4月~10月
ぶどう  5月~10月
なす   5月下旬~6月、9月~10月下旬
トマト  6月~9月
ねぎ   11月下旬~3月下旬
いちご  1月~11月
※その他品目もご相談可能です。

○1日目
送迎:那須塩原駅まで、担当職員がお迎えに参ります。
オリエンテーション:体験先到着後、自己紹介、体験内容の説明を行います。
農業体験:農家の指導の下、時期に応じた農作業を体験していただきます。
1日目終了:体験終了後、宿泊先まで担当職員がお送りします。

○2日目
農業体験:宿泊先まで担当職員がお迎えに参ります。体験先到着後、農家の指導の下、時期に応じた農作業を体験していただきます。
フィードバック:体験の振り返りを行います。※農業や生活に関することなど、お気軽にご質問ください。
2日目終了:全行程終了後、那須塩原駅まで担当職員がお送りします。

※上記の内容は、一例です。到着時間、帰宅時間等に合わせて調整いたしますので、申込後の打合せ時にご相談ください。
また、自家用車等での移動をご希望で、送迎が不要な場合は、直接、受入先の農家様宅までお越しください。
打合せは、メール、電話等を想定しています。

上記インターンシッププログラムで「学べること」「経験できること」

コミュニケーションスキル, 質問する力, 農業専門機器の名称, 専門機器の使用方法, 作物の観察方法, 経営知識, 収穫適期の見分け方

新型コロナウイルス対策について

私たちの取組み

弊社では以下の感染防止対策を行っております。

  1. 受入担当員及び他スタッフは、検温等健康管理に努め、手洗いを励行しています

参加する方へお願いしたいこと

  • 手指の消毒、手洗いの励行をお願いいたします
  • 体調不良の場合は、参加をお控え下さい。参加中に体調が悪くなった場合、速やかにお申し出ください。マスクの着用は原則個人の判断に任せます。 但し、会話をする際は飛沫感染防止の観点からある程度距離を取ることを意識してください。

先輩インタビュー

益子 巧さん
益子 巧さん 部署:株式会社那須フロックス 取締役 出身:那須塩原市 1987年生まれ。中学・高校で野球、大学ではアメリカンフットボールに打ち込んできた。栄養・運動学を学び、卒業後は水泳のスポーツインストラクターとして就職、20代半ばで実家の農業を手伝うために那須塩原市へUターン。露地野菜のブロッコリー、トマト、ホウレンソウを生産し、出荷団体「那須よかっぺ村」販売部門の那須フロックス取締役を務める。就農10年目。

先輩インタビュー

父が代表を務める農園で露地野菜の生産・出荷をしています。春はブロッコリー、夏秋はトマト、冬はホウレンソウの輪作体系で1作あたり約1.5ha、年間で3~5haを作付けしています。慣行栽培だけでなく有機物や微生物の力を借りた土づくりに力を入れ、農作物の品質・収量アップを目指しています。収穫した野菜は、パートさんの力を借りて自社の作業場で袋詰めなどの出荷調整をして、出荷団体「那須よかっぺ村」として首都圏のスーパーや仲卸、契約先の有機・低農薬野菜の宅配会社へ共同出荷。個人農家として道の駅などの直売所にも出荷しています。自主出荷なので販路確保・拡大も大事な仕事です。

露地野菜を自主出荷。いろいろな人と関わり、学んで、試して、結果が出るのが農業の魅力

畑がある旧黒磯地域は、明治時代に那須疎水が建設された稲作地帯です。わが家も、もともとは稲作経営をしていましたが、父の代から園芸作物に切り替え、雨除けトンネル栽培を主体に露地野菜を生産しています。

なかでも栽培管理が難しいのは、春先のブロッコリーです。日ごとの寒暖差が大きく、天候も安定しないため、頂花蕾が育ちにくく、地域で春先の作型に取り組む生産者はごく少数です。それだけに、植え付けや管理のタイミングを合わせてうまく栽培できたときの喜びはひとしおです。食味のいい品種を選定しているので、脇芽までおいしく食べられることも特徴です。頂花蕾を収穫した後、ブロッコリーの脇芽を伸ばしたものを季節限定で出荷し、「茎が甘くておいしい」と食べた人に喜ばれています。

自主出荷の生産者なので販路は自分たちで確保します。父の代に4軒の生産者が出荷団体「那須よかっぺ村」を組織して販売先を開拓。品目・品質を揃え、ロットを確保して首都圏へ出荷しています。私はその販売部門の那須フロックスで対販売先の窓口をしています。取引先や仕入れ先など、いろいろな人と関わって一緒に取り組みができるのもこの仕事の楽しさです。

農業は仲間づくりが大切! 勉強会を開催し、インターンシップを受け入れ中

新規就農には、栽培技術の習得、農地と販路の確保などのハードルがあり、一人でやるのは厳しい世界です。園芸作物はやることが多岐にわたり、優秀な栽培の担い手になるためには農業機械を扱えるようになり、丁寧かつ効率よく仕事を進めなければなりません。私も就農当初は大変でしたが、今では文献や勉強会で知見を得て、それを実際にやってみて作物に反応が出ることが農業の面白さだと実感しています。

那須フロックスでは、種苗会社や資材会社の専門家を講師に招いて勉強会を開催し、那須塩原市の農業研修制度「チャレンジファーマー」の研修生も参加しています。今年は長期インターンシップも受け入れて、みんなが一緒に学べる環境があるのはいいなと感じています。

最近、代表である父が言っているように、農業にはいろいろな形があります。独立就農するのもいいですし、例えば兼業でうちが畑と道具を貸与してみんなでやるのも農業です。品目と品質が揃えば「那須よかっぺ村」の販路で共同出荷でき、お互いにロットの確保に苦労することもありません。一人ではできないことも何軒かが集まれば可能になります。仲間づくりをして一緒に産地形成をしていきたいですね。

さまざまなスタイルの農業あり。那須塩原市で休暇を兼ねて農業体験しませんか

那須塩原市は、日光連山と那須連峰の間に広がる関東平野の最北部です。平野部では水稲、野菜、果樹の栽培が盛んで、高原地帯には牧場が点在し、生乳生産額で本州1位の酪農地帯となっています。冷涼な気候を生かしてさまざまな農業が営まれ、各生産者がインターンシップを受け入れています。

生産されている園芸作物の種類は多岐にわたり、営農形態もひとつではありません。当社のように自主出荷で一定期間に単一作物を出荷しているところもあれば、多品種少量生産で野菜セットを作って出荷しているところもあり、JAを通して系統出荷している生産者もいます。また、二拠点生活や副業・兼業も含めて、いろいろなスタイルの農業が成り立つことも那須塩原市の魅力だと思います。

東京や仙台から東北新幹線で約1時間とアクセスがよく、県外へ通勤する人も多く、近年は移住やワーケーション先としても注目されています。豊かな自然に恵まれ、キャンプ場や温泉、レジャー施設や商業施設も充実しています。農業体験と合わせて、自然や温泉、グルメ・観光も楽しみながら、インターンシップが那須塩原市の魅力を知る機会になれば嬉しいです。